株式会社 カンペールジャパン様

Digital Marketing

「人・組織が変わること」がDXの鍵

ブランドを熟知した「社内人材」の育成が、デジタル施策を加速させる

(左から)株式会社カンペールジャパン 加藤 謙介 様/松本 圭司 様

スペイン・マヨルカ島発のプレミアム・カジュアル・フットウェアブランド「CAMPER(カンペール)」。今回は、デジタルチャネルの強化と情報一元管理を目指す中で、ブランドのアイデンティティを理解する社内人材の育成に注力した背景や、eラーニング導入による組織の変化について、EコマースTeamマネジャーの加藤様と、プロジェクトメンバーの松本様にお話を伺いました。

株式会社カンペールジャパン
セールスDiv 営業管理Team 松本 圭司 様 / EコマースTeamマネジャー 加藤 謙介 様

目次

スペイン発・プレミアム・カジュアル・フットウェアブランド「CAMPER」の新たな挑戦
ブランドのDNAと現場を知る「社内人材」の育成が急務だった
「小売業界への理解」と「伴走型サポート」がAMA選定の決め手
共通言語化が生んだ自信と、オンライン×オフラインの架け橋
組織全員の「底上げ」で、シームレスな顧客体験を目指す

スペイン発・プレミアム・カジュアル・フットウェアブランド「CAMPER」の新たな挑戦

株式会社アパレルウェブ(以下、AW):御社の事業内容について教えてください。

株式会社カンペールジャパン 加藤さん(以下、加藤さん):カンペールジャパンは、スペイン・マヨルカ島発のプレミアム・カジュアル・フットウェアブランド「CAMPER」の国内販売・マーケティングを手がけています。店舗とECの双方を活用しながら、ブランドならではの“プレイフル”と“コンフォート”を融合させた商品・体験を提供しています。
環境配慮型の素材や製造方法を積極的に取り入れ『A Little Better, Never Perfect(少しずつより良く、でも完成のしない旅)』というスローガンのもと、地球環境に最大限配慮したデザイン性の高いオリジナル製品を展開しています。
また、現在は新たな取り組みとして、トレイルランニングブランド「NNormal」の国内展開も手掛けており、新しい市場の開拓にも注力しながら事業を拡大しています。

AW:続いて、加藤さん、松本さんご自身の業務内容や役割について教えてください。

加藤さん:EコマースTeamマネジャーとして、公式サイトの運営やデジタルマーケティング全体の統括を行っています。
2003年の日本旗艦店オープン時にオープニングスタッフとして入社し、店舗勤務を経て2011年より現在のEコマース部門に所属しています。店舗での接客経験も活かしながら、オンラインとオフラインを融合させた顧客体験の向上に取り組んでいます。

株式会社カンペールジャパン 松本さん(以下、松本さん):セールスDiv 営業管理TeamのCRM担当として、デジタルツールを活用したコミュニケーションの企画・運用全般を担っています。2010年に契約社員として入社し、店舗勤務を経て、CRMプロジェクトへの参画を機に2024年9月より現在の本部へ異動しました。現在はリテールを主体とするチームの中で、店舗イベントの施策やアプリ内のコンテンツ作成や配信などを行い、CRMの推進に取り組んでいます。

ブランドのDNAと現場を知る「社内人材」の育成が急務だった

AW:AMA導入前はどのような課題がありましたか?

加藤さん:店舗とECの情報一元管理を進める計画がある中で、そのプロジェクトを進められるレベルのWebマーケティングやデジタル知識をもつ人材が必要でした。その分野に詳しい人を雇う選択肢もありましたが、やはりブランドのアイデンティティや、実際に店舗でのお客様の行動をきちんと理解している人材にプロジェクトを進めてもらいたく、社内からプロジェクト用の人材育成を行う必要がありました。

松本さん:私自身、Webマーケティングの知識がほとんどない状態で、店舗から現在の部署に異動してきたこともあり、当初はWebマーケティング・データ分析に関する基本用語や手法が理解できず、社内会議でも発言に自信がありませんでした。
そんな中、CRM立ち上げのプロジェクトメンバーに任命され、早急にWebマーケティングやデータ分析をはじめとする「CRM立ち上げに必要な知識をつけなくては!」と焦り、書籍を読むなどしていましたが、いまいち知識が定着している実感がありませんでした。

「小売業界への理解」と「伴走型サポート」がAMA選定の決め手

AW:数あるeラーニングサービスの中でAMAを採用することになった理由は何でしたか?

加藤さん:デジタルチャネル強化が急務となる中、ECチームだけでなく店舗スタッフや企画部門も基礎的なWebマーケティング知識を共有・底上げする必要がありました。そこで、以前からお付き合いのあったアパレルウェブさんよりご提案いただいたAMAが、私たちが求めるプラットフォームとして「組織の企業力底上げ」という観点で非常にマッチしていると感じました。
とくに、小売業界の文脈を理解していらっしゃる点、動画コンテンツでオンデマンドに学べる仕組みがある点、そして伴走サポートとして毎月定例会があり、メンバーの受講状況や苦手な分野などを管理者も把握できる点が、他のeラーニングサービスと比べて選定理由として大きかったです。

松本さん:部署異動直後に新しい知識を学ぶ方法を探していたところ、AMAが「組織全体の底上げ」という視点で、初心者にも理解しやすいレベルからスタートできる構成になっていた点に惹かれました。また、目指すレベルに達成できるようにカリキュラムを組んでいただけること、毎月の定例会でフィードバックをもらえることなども、AMAを受けたいと思った点です。

共通言語化が生んだ自信と、オンライン×オフラインの架け橋

AW:AMAを導入して良かった点は何ですか?

加藤さん:導入後、AMA受講者におけるWebマーケティング知識の共通言語化が進み、業務上の会話がスムーズになりました。特に、松本さんに関してはとても意欲的に学習を進めてくれており、自ら学習内容をまとめたドキュメントも、社内共有や今後の研修で活用できるレベルのものとなっています。彼自身に自信がついたことはもちろん、習得した知識を社内に広げていってくれている、という点でとても助かっています。

松本さん:私自身、1年間の受講を通してかなり成長できたと実感しています。Webマーケティング用語やGAなどのアクセス解析について理解できるようになり、Webマーケティング知識がないというハンデを克服できました。実務においてもデータを読み解けるようになったことで、どのような施策が良い結果につながりそうか、また、今後どのような取り組みをしたらお客様に届きやすそうか、などがわかるようになってきました。
店舗視点とオンライン視点をつなげる考え方ができるようになったことは、自分の武器が増えた感覚で自信にもつながっています。

組織全員の「底上げ」で、シームレスな顧客体験を目指す

AW:今後の人材育成について、展望を教えてください。

加藤さん:今後は、国内でのライフスタイルブランドとしてのポジションをさらに強めつつ、OMO強化、リピーター育成、ブランド・ストーリーを深めた顧客コミュニケーションを推進していきたいと思っています。そのためには、組織全員の力を底上げする必要があると感じていますので、店舗スタッフから本社スタッフまで全社員のデジタルリテラシー向上を目指して、引き続き学ぶ環境の整備を進めていきたいと思います。

松本さん:今後は、全スタッフが店舗とオンライン双方の行動を理解し、お客様の購買体験をシームレスに繋げられるような施策を考え、推進できたらと思っています。その中で、Web・デジタル領域での“橋渡し役”として、店舗視点を持ちながらデータ活用・マーケティング施策立案ができる人材になりたいと考えています。
さらに、自分が学んできたことを社内教育にも広げ、次の人材育成でも「誰一人取り残さない」育成を実現できるように取り組んでいきたいです。

AW:それでは最後に、同じような課題を抱えている企業様へ、アドバイスやメッセージをお願いします。

加藤さん:デジタルシフト、EC強化、データ活用という言葉はよく耳にしますが、結局「人・組織が変わること」が一番の鍵だと感じています。研修やプラットフォームを導入する際には、各社員が“自分ごと”として学べる仕組みを設けることが重要だと思いますので、レベルに沿ったカリキュラムなど、カスタマイズできるプラットフォームだと効果がでやすいと感じています。

松本さん:店舗スタッフ出身でデジタル領域へ異動するようなケースは、今後ますます増えると思います。そんな時に大切なのは「自分も学ぶ」というマインドと、学べる環境(プラットフォーム)があることです。もし、Web知識に自信がない・異動後にキャッチアップしたいという方がいらしたら、まずは基礎から丁寧に学べるeラーニングを活用し、『実務にどう活かすか』を意識しながら進めることをおすすめします。


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カンペールジャパン様の成功事例は、真のデジタルシフトを実現するためには、ツール導入以上に、それを使いこなす「人」と「組織」の成長こそが最大の推進力になることを示しています。
私たちは、貴社の現状に寄り添い、共に成長できるパートナーでありたいと考えています。
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